みなさんにとっては意外かもしれませんが、アイビーリーグなどのトップレベルの大学は優秀な学生を世界中から集めるために、アメリカ国内、国外を問わず、多くの奨学金を出してくれます。特に年収2500万円までの家庭には、多く出してくれます。場合によっては、日本の国立大学に通うより安くなるのです。(下記は、2022年度の例。Net Price Caluculatorの試算より)
上の図をよくご確認ください。
アメリカの永住、市民権を持つお子さんで、家庭の年収が8万ドル以下の場合、東京大学(年間140万円)に行くよりもコロンビア大学(年間約1万1000ドル)に進学する方が安くなります。上の金額は授業料、寮費、食費、保険代などすべて込みの金額です。
なぜそうなるかというと、これは、この大学の資金が、多くの卒業生の寄付などにより潤沢であるからです。このような潤沢な資金でますます優秀な材を集めることができるという仕組みです。
これは、アメリカ人にしか恩恵がないのでは?という声が聞こえてきそうですが、そうではありません。留学生にも同等の奨学金が授与されます。これは、すべてのアメリカの大学が、留学生にも奨学金を与えるかといえば、そうではないのでご注意を。
特に州立の大学は、留学生には奨学金を与えません。しかし、州内に居住する学生(2年以上居住している学生)には、奨学金が与えられます.
これは、州内居住者用の授業料(In State tuition)に加え、年収$116,800以下の家庭には州からの奨学金が出ますし、年収$190,000ドル以下の家庭には各学校からの奨学金が与えられます(2022年度調べ)。
今後ますます州内の家庭には奨学金が増えるといわれています。