アメリカの大学の中のSTEM(理系)と呼ばれる学部には、Weed out Class(雑草排除クラス)があるのをご存じでしょうか?
アメリカの大学の理系の学部といえば、エンジニアリング(理工系)、コンピューターサイエンス(IT系)、バイオロジー(医療系)、ケミストリー(化学系)などです。
上記は、どれも現在、将来ともに高所得が見込まれる人気学部で、現在、親御さんが好んでお子さんを行かせたい学部でもあります。
しかし、入学して、2年目ともなるとこのWeed out Class(雑草排除クラス)と総称されているクラスがあります。これは、エンジニアの学部では”力学”であったり、バイオロジーの学部では”分子生命科学”であったりします。
具体的には、教授から大量の宿題と広範囲にわたるテスト内容、時にはテスト範囲になかった問題が出題されるなど、真に内容を理解していないと解けないこともあり、到底これまでの勉強方法では追いつかない内容となります。
その心は?
これは、大学教授が生徒たちに与える、将来その分野の勉強や仕事を続けていけるかを投げかけるリトマス試験紙なのです。多くの生徒が、この授業をパスできなかったり、ひどい成績をとり、落ち込みます。それでも、やっていこうという情熱や能力があるかを問うているのです。
このクラスを受講して、自分はこの分野を勉強したり、職業としてやっていくのには向いていないと気づき、専攻を変える生徒も多いです。
私は、真に嫌いなこと(好きなこと)がわかるので、このWeed out Classは効率的なシステムだと思います。なんとも理系らしい、白か黒かを決めるドライな方法であるとも言えますが。(苦笑)
しかしながら、大学を卒業して、実際に仕事をしてから自分はこの仕事が向いていないとわかったとしたら、またほかの勉強のやり直しをしなくてはいけません。
ですので、理系の学部を希望する方は、本当にその学部に行きたいのか?なぜ行きたいのか?と、高校生の間に一度立ち止まって考えてみるべきです。
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